う ら う ら に
照 れ る 春 日 に
ひ ば り 上 が り
心 悲 し も
ひ と り し 思 へ ば
うららかな春の陽射しのなかに、ひばりが高く
上がっている。だのに、それだのに、心が悲しい。
たった一人で物思いをしていると。
今から1255年前の大和の春、ある人の唇を
ついてこんな歌が生まれました。
名門大伴家の族長、家持(やかもち)、この時三六歳。
その人生に何があったのでしょうか。
さまざまに問うてみても 詮ない、遠い昔の話です。
それにしても、時空一千年を越えて、私たちの胸に届くこの淋しみは何でしょう。改めて『万葉集』の言葉が持つ力を思います。
夏の一夕、旭川のほとりの古い街中で、この歌のひとつをお話してみようかと思います。
家持の叔母、坂上郎女の歌です。
夏 の 野 の
繁 み に 咲 け る
姫 百 合 の
知 ら え ぬ 恋 は
苦 し き も の そ
※講演形式のクラスは2回目となりました。
渡辺先生のお話は、ついつい夢中になって聞き入ってしまいます。
お勧めです♪
万葉集初心者でも大丈夫。ぜひ御参加ください。
●講師 渡辺 護
●開講 5/11(日)18:00〜
●受講料 ¥2,500(1drink)