国東半島(国東→くにさき、と読みます。)、
大分県の北東部、別府湾、伊予灘、周防灘に囲まれた半島です。
11月の「混浴温泉世界2012」へ行った、最も大きな目的は、11月の毎週末に開催された国東アートツアー。
今年のENNOVAの「希望のつくりかた」でこのアートプロジェクトのプロデューサーの山出さんは言われていました、「国東は、すごいとこなんだよ」
その時いくつか理由を話してくれましたが、その山出さんがプロデュースする国東アートプロジェクト。
気になってしかたありません。
そう、私は、この「国東」の出身なんです。
行くしかない!
みなさんに伝えられるかわかりませんが、できるだけ、感じれるように報告したいと思います。
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アートツアー「いりくちでくち」
11/17(土) 小雨の寒い朝
8:00 大分駅出発
8:40 別府駅出発
プロローグ
「みんなんかん」にて。(方言 ん→の つまりみんなの館ってこと?)
国東双国高校の生徒達による自己紹介・・的なもの。
どこに住んでいて、将来何になりたいか、どこへ行きたいか。
(ほとんどみんな県外へ出て行く・・姫島という島出身の子も数名。)
第1ポイント「松ヶ尾隧道」
指示書
中は暗いですが、地面は平らです。足下に気をつけて、ゆっくりと進んでください
真ん中あたりで、
小さな、声が聞こえます。
(食・・スパイスのクッキー)
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バスを降りて、飴屋さんについて、みんなで歩く・・
使われていないトンネル、暗闇の中を歩いて、上を見上げると、
コウモリがいっぱいとまってた。
コウモリの鳴き声を聞く。
さらに歩いて行くと、詩のような文章があちこちに書かれている。
出口付近には、まだ書き続けている人がいる。
そして、飴屋さんがここで出会った、地元の高校生、長谷川武くんが、次のポイントへナビゲート。
バスの中で、コウモリの生態についての説明が流れる。

第2ポイント「大聖寺五輪塔群」
指示書
田んぼの間の道を、楡の木に向かってすすんでください。
エーデルワイスの頃、ささやかな昼食となります。

この近所に住む中学生、吉武蓮太郎くんの自己紹介、すきなもの、など。
五輪塔、国東塔もあります。

竹筒に入ったハーブティーとzakさん

玄米おにぎり

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第3ポイント「旧千燈寺周辺」
指示書
小屋、納屋、家、沢の各所をお好きな順路、お好きな滞在時間で巡ってください。
(食・・沢に置いてある透明なスープ)

各ポイントに必ず置かれている楽器。
音を記憶しているのか、ずっと同じ音が流れている。
この音が本日のテーマソングみたいなもの?

ここでも、古い家の障子に、さっきの詩のようなものを書き続けている人がいる。

飴屋さん

古い家と、沢では、映像が流れている。
「わたしは影を踏まれて死にました、今はまだ知りません・・・」

沢に置かれたスープ。
第四ポイント「三十仏」
指示書
椅子に置かれた木切れを肩掛け袋に入れて、行ってください。

こんな肩掛け袋です。
階段を上がっていくと、たくさんのシンバル、古道具、家具や食器や畳や・・・
しばらく待っていると、zakさんが音を流し始めて、飴屋さんのパフォーマンスが始まる。
(ここは撮影禁止)
持って来た木切れに、自分の名前の一字を筆に水をつけ、木にしたためる。
高い石段の上から、子供達が歩いて降りてくる、白い装束で。
飴屋さんについて、降りていく子供達。それについて、私たちも降りて行く・・
ここで、チョコレートが渡される。
「いえをつくる」旧岐部歯科医院
アーティストが、いえをつくるレジデンス・プログラム。
淡路島のノマド村の作品展示の場所。

ここで食事。
バスの中で飴屋さんが読む文章は、さっき書かれていた詩のようなもの。

第5ポイント「真玉海岸」
指示書
先ほどの木切れを持って降りてください。
海岸に、小さなバケツが並んでいて、そこにそれぞれの木切れを入れると、火がつけられる。
最後には飴屋さんの顔が燃えていた・・(何かかぶっています)
さらに高台へのぼり、その光景と夕日を眺めて、ツアー終了。
(夕日の美しさで有名なスポットです)
8時頃、大分着
*クレジット
演出・美術 飴屋法水
文 朝吹真理子
音 zAk
食 長谷川ヒヨコ
衣装 コロスケ
..etc
*食
・火打石のクッキー(身体の中のピッタ(火)を優勢にするスパイスや素材の入ったクッキー)
・竹筒のお茶(レモングラスやびわの葉など国東で育った葉っぱたちのブレンドティー)
・光のおむすび(はらんで包んだ小豆入り酵素玄米のスープ)
・沢のスープ(熱した沢の石で温めた煎り玄米のスープ)
・苔のチョコレート(国東の名産かぼすを入れたガナッシュチョコレートとガトーショコラの苔菓子)
・銀杏木のプレート(あんしん農産物をはじめ国東の素材を使用した精進料理のプレートごはん)
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感じる、ツアーです。
(クレジットや食についての栞は、最後に配られます)
私は、国東出身ですが、1カ所しか知っている場所はありませんでした。
しかもその1カ所は、とてもとても懐かしい場所。
最近訪れていなかった場所。
それ以外は知らない場所。
神仏習合の文化をもつ国東には、多くの寺や神社があります。
わたしは、中学校の社会の教師だった父親と、実家に帰った際には、できるだけお寺や神社を訪れるようにしています。
最近はパワースポットとも呼ばれる国東のもつ独特のなにかに惹かれて、山出さんが、
飴屋さんがこんな企画をしたこと、そしてこのツアーにスタッフとして関わった方々も国東を大好きになったと聞きました。
とっても不思議な気もしますが、それほど不思議でもない気もします。
そして、私もこのツアーに参加できたことは、多分他の人とも違った意味で、とっても大切なことだった、
そんな気がする。
さらに、各分野での有名人がこのツアーに参加されていたことも、ミーハーな私には、興奮!
だって国東に・・(ただの田舎町だと、高校生までは思ってましたからね)
このツアーのことを人に伝えるのは、本当に難しくて、行かないとわからないんです、きっと。
国東に住む家族にも、難しかったですね。
なので、できるだけ淡々と書いてみました。
またみなさんもいつかぜひ国東へ
その「いりくち」がpieni..だとしたら、嬉しい限りです。